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注文住宅の予算相場とは?無理なく家づくりするために必要なこと

高いビル

注文住宅(住宅面積約129平方メートル)の予想相場は、全国平均でおよそ3,200万円となっています。地域別に見るとかなりバラつきがあり、全国平均よりも高いところもあれば、低いところもあります。東京など首都圏は坪数が狭いにもかかわらず建築費が高く、反対に大都市から離れた地域では、住宅面積が広く建築費が安くなります。

ただし、住宅ローンの金額を見るとそれほど差は見られず、2,000~3,000万円が最も多くなっています。土地の購入を入れると、予算は数千万円と高くなりますが、平均を目安にして予算を組み立てると良いでしょう。

無理なく家づくりをするためには、予算をオーバーしないことが大原則です。住宅購入の頭金は、購入総額の10~20%と言われています。預金から仮住まいにかかる費用などを差し引き、頭金を概算してみましょう。たとえば3,000万円と予算を組んだら、頭金は300~600万円必要になります。

顔見知りのハウスメーカーや工務店に依頼すると工費を抑えられることもあります。2,000万円代で家を建てたという人の多くは、ハウスメーカーとの交渉を上手くまとめています。

家を建てる場合、立地条件や建物に使う材質、形状などいろいろな条件を求めてしまいがちですが、すべて叶えようとすると、予算オーバーしやすくなります。予算を大幅にオーバーしてしまう場合は、クオリティを少し下げでも予算内に納める努力をすることが大切です。

頭金の10~20%を準備すれば、残りの80~90%を住宅ローンに必ずできるというわけではありません。通常住宅ローンは、30年を目安に返済していきます。30歳でローンを組めば、定年前に完済できますが、40歳以上になると、定年後もローンを支払い続ける必要が出てきます。住宅ローンの中には低金利ローンと呼ばれるものもありますが、金利変動型の場合は、景気に左右されるので注意が必要です。

注文住宅を予算内でつくるには、住宅を建てた人の話を聞いたり、住宅会社と打ち合わせを重ねたりして、必要のない条件を削っていくことが大切です。たとえば設計当初、天窓の設置にこだわっていたものの、実際に設置した人の話を聞いたらそれほど重要ではないということが分かり、条件から削除したとすれば、その分コストが抑えられるのではないでしょうか。

毎日過ごす住宅は、生活のしやすさが一番です。専門家と話し合いを重ねることで、シンプルで快適な家にたどり着くことも多くありますので、予算と照らし合わせながら、家づくりを進めていきましょう。